2014年09月22日

書評:起業家という生き方

発見! しごと偉人伝 起業家という生き方
小堂 敏郎 (著), 谷 隆一 (著)

Amazon
出版社の紹介ページ

以下に挙げる方々の話を少しずつまとめた本。
2014 年発行の新しい本らしい。
  •  松下幸之助(パナソニック創業者)
  •  井深大・盛田昭夫(ソニー創業者)
  •  安藤百福(日清食品創業者)
  •  小倉昌男(ヤマト運輸)
  •  村田昭(村田製作所)
  •  江副浩正(リクルート創業者)
  •  スティーブ・ジョブズ(アップル創業者)


 図書館で「中学生向け」と書いてあったけれど、そういうことは本には書かれていない。それどころか文末には「本書を手にしたみなさんは、起業家をめざしているか、あるいはすでに起業されている方たちが多いのでしょう」とあり、著者自身にはそのつもりがあるのかどうかは微妙。ただ、著者の文体が目下の者に諭すような書き方で、漢字で書けばよいところをひらがな多用していたりと、レベル的には「中学生向け」と言って差し支えない。

 もともと、「安藤百福」を検索して図書館にあった本を借りてきたのだが、その内容はいまいちインパクトに欠けた。偉人本人の問題じゃなく書き方の問題だと思う。何でラーメンに注目した後にいきなり乾麺を作ろうとしているのかとか、重要な部分が何もわからない。一番面白かったのは「江副浩正」。昔「リクルート事件」でテレビにもよく出ていて知っている人物だが、偉人扱いして見たことは無かったので意外性があった。他の人がやらないところへ攻めていくところとか、あの時代にドラッカーに注目していたところとか、起業家らしさが一番垣間見えた。

 全体的に、戦後復興的な人が多くて「起業家」とは違う気がする。親から会社を継いだ人まで含まれているのはさすがに違うんじゃないだろうか。後半に来るほど現代に近づくけれど、ジョブズを「起業家」と言うのも何か違和感がある。コラムで孫正義や三木谷の名前を挙げるならホリエモンも挙げようよ、とか。いろいろ不満が生じる内容。








drecom_fdd32 at 23:24コメント(0)トラックバック(0)書評  

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
記事検索
最新記事
最新コメント
CSS

Tweet
  • ライブドアブログ