2014年09月

2014年09月28日

プライベート名刺との出会い

 先日、写真の展示会へ行って話をしていたら、どう見ても定年退職後の趣味で写真をやっているお爺ちゃんから「写真家」と書かれた名刺をもらった。厚紙に家庭用プリンターで印刷してハサミで切ったような雑な名刺だけれど、私の琴線に触れた。

 以前から社外セミナーやイベントに参加して名刺交換しているが、なんとなく違和感があった。そこで交換するのは会社の名刺。あくまでも個人で来ているのに、という想い。そして、会社のほうからも「何でそんなに名刺が減るの?」とツッコまれて。そもそも会社の名刺は上司の許可とチェックが必要だから自由に自分のことは書けないし。

 やりたいことは人脈を広げてコミュニケーションを取ることであって営業じゃないんだよ。何の肩書も書かれていない平社員の名刺で、どんな人物なのかもわからない。そんなものを渡しても、来るのは営業の電話ばかり。もっと気楽にアクセス出来て、面白いと思えるような「自分の」名刺を渡したい。そう思った。


プライベート名刺の一般論

 調べてみると、「プライベート名刺」(個人名刺)は珍しいものではないらしい。オフセット印刷業界?の発展もあって、数千円程度で名刺を作ることが出来、個人事業主の方はもちろん、趣味の名刺も流行しているらしい。

 私が調べた限りでは、客層は大きく3タイプに分かれる。

 ・個人事業主などのビジネス用途の名刺
   あくまでもビジネスの延長線上の名刺。
   会社に属していなかったり、副業だったりする。
   本名、住所、など、ビジネスの信用情報が載せられる。

 ・趣味の活動の名刺
   主婦のセミナー参加などの活動で使うもの。
   基本的には本名で、ただし連絡先は電話だけなど、絞られる。

 ・同人活動用の名刺
   「コミケ」などの同人作家の趣味の活動で使われる。
   名刺と言うよりも、自分の絵を載せたカード。
   twitter ID や Pixiv ID と共に ニックネームのみが載せられる。

 私がもらった「写真家」の方の名刺は、本名はもちろん、自宅住所や電話番号まで載せられているから、情報としては1番目の名刺に近い。それでいて用途は趣味。ターゲットが明確でないなら堅いほうへシフトさせておくほうが用途は広がるだろう。


載せる個人情報はどこまでか?

 では、私が作りたい名刺はどれかと考えると、1と2の間に属する名刺だろう。どちらかというと2番目寄り。あくまでも本名で、本当の連絡先で、ただし、住所まで載せるのはちょっと、という感じ。載せる個人情報が名刺を作る上で非常に重要な位置を占める。

 結論として、私が選んだ「載せる個人情報」はこちら。

 ・本名
 ・電話番号(ただしIP電話の番号)
 ・メールアドレス
 ・twitter ID

 まず、本名を載せるのかどうか。これは、Facebookに登録するかどうか迷うようなものかもしれない。ネットの文化だと本名を使うのは躊躇われるところ。私の場合、今まで会社の名刺を渡していたものを置き換えるのが目的なので本名で良いだろうと判断した。趣味や同人活動があって、そこからオフ会へ広げていくわけではない。いくつもの自分を使い分けるほど器用でもない。

 連絡先は、まず電話番号を挙げた。仕事でも使っている個人の電話番号をそのまま載せると区別できなくなるので、あくまでも趣味用と言うことで、以前取得してほとんど使っていない無料IP電話の電話番号を載せることにした。留守電機能もあるので、基本的には常時留守電にする予定。電話番号は載せずメールアドレスだけで良いかとも思ったのだが、年配の方と連絡を取ることを考えると、そういうわけにもいかないだろう。

 次にメールアドレス。特に説明は要らないだろう。これは今どきの連絡手段として外せない。2番目に書いたが、これをメインの連絡手段としたいところ。選んでもらいやすいように「(おすすめ)」の文言を入れてみた。こういう自由度もプライベート名刺だからこそ出来ることだ。

 そして3つ目に twitter ID を書くことにした。本当はあまりプライベートなところを覗かれたくは無いのだが、まずどんな人なのか興味を持ってもらうためにはちょうど良いだろう。メールで連絡を取るところまで行かなくても、リプライを付けたり、フォローしたり、お気に入りするだけでもコミュニケーションは図れる。こちらからの情報を与えること無しに連絡を待っていてもだめだと思う。


その他に何を載せるか?

 会社の名刺なら「会社名」「組織名」「肩書き」(無いけど)など、会社の情報で埋め尽くされるので迷うことは無いが、プライベート名刺を作ろうとした時に、そういうものが無くて困ることになる。ここで書くことが出来るような「何か」(「写真家」とかね)を見つけるのが、私の目的だと言っても差し支えない。

 結論としては、現時点のものとして、以下のようにした。

 表面
 ・twitter自己紹介のキャッチフレーズ
 ・twitterアイコン
 ・地域名称(住所が無いので)
 ・でっち上げの格好良い肩書
 ・恥ずかしくない普通の肩書

 裏面
 ・専門分野の話。仕事での実績とかをあいまいな感じで。
 ・趣味の話。興味のあることを具体的に名称を挙げて。


 書いてみてから気づいたが、中身はどうでも良いのだと思う。この人はどういう人なんだろう?面白そうな人だ。と思われるような「具体的なキーワード」が挙がっていれば良い。twitterの自己紹介文も同じだけれど、曖昧なことを書いてある人よりも、具体的にこれが好きと名称を挙げている人のほうが好感が持てる。たとえ、自分とは趣味が違っても。


どこで注文するか?

 流行っているのでどこでも注文可能とはいえ、デザインを「Adobe イラストレーター」で作成したファイルを送る必要がある業者がほとんど。そんな高価なソフトは持ってないよ、というのが普通の人だろう。はたまた、自分でデザインはできなくて候補の中から選ぶだけという業者もつまらない。
 私が選んだのは「マヒトデザイン」という業者。ここはブラウザ上でデザインができて、しかも安い。「マットポスト紙 180kg 表カラー/裏クロ」で100枚が 送料込みで 970円。こんなに安くて大丈夫なんだろうかと思ってしまうレベルで、気楽に作ってみることが出来ると思う。実際にどんな品質のものが届くのかはわからないけれど、家庭用プリンターで印刷して自分で切った名刺よりは良いだろう。実際に出来上がってきて駄目だったら、その旨をまた書くつもり。


配る場所が無い?

 今のところ、あそこで配る、といった明確な目的は無い。ただ、名刺入れに入れておいて、いつでも出せる状況にはしておこうと思った。実際にいつ使うことになるのかは未定。プライベート名刺を作るという行為自体が、自分自身を振り返って見直す良い機会で、次のステップへとつながっていくものだと思う。





drecom_fdd32 at 23:30コメント(0)トラックバック(0)考察 

2014年09月22日

発見! しごと偉人伝 起業家という生き方
小堂 敏郎 (著), 谷 隆一 (著)

Amazon
出版社の紹介ページ

以下に挙げる方々の話を少しずつまとめた本。
2014 年発行の新しい本らしい。
  •  松下幸之助(パナソニック創業者)
  •  井深大・盛田昭夫(ソニー創業者)
  •  安藤百福(日清食品創業者)
  •  小倉昌男(ヤマト運輸)
  •  村田昭(村田製作所)
  •  江副浩正(リクルート創業者)
  •  スティーブ・ジョブズ(アップル創業者)


 図書館で「中学生向け」と書いてあったけれど、そういうことは本には書かれていない。それどころか文末には「本書を手にしたみなさんは、起業家をめざしているか、あるいはすでに起業されている方たちが多いのでしょう」とあり、著者自身にはそのつもりがあるのかどうかは微妙。ただ、著者の文体が目下の者に諭すような書き方で、漢字で書けばよいところをひらがな多用していたりと、レベル的には「中学生向け」と言って差し支えない。

 もともと、「安藤百福」を検索して図書館にあった本を借りてきたのだが、その内容はいまいちインパクトに欠けた。偉人本人の問題じゃなく書き方の問題だと思う。何でラーメンに注目した後にいきなり乾麺を作ろうとしているのかとか、重要な部分が何もわからない。一番面白かったのは「江副浩正」。昔「リクルート事件」でテレビにもよく出ていて知っている人物だが、偉人扱いして見たことは無かったので意外性があった。他の人がやらないところへ攻めていくところとか、あの時代にドラッカーに注目していたところとか、起業家らしさが一番垣間見えた。

 全体的に、戦後復興的な人が多くて「起業家」とは違う気がする。親から会社を継いだ人まで含まれているのはさすがに違うんじゃないだろうか。後半に来るほど現代に近づくけれど、ジョブズを「起業家」と言うのも何か違和感がある。コラムで孫正義や三木谷の名前を挙げるならホリエモンも挙げようよ、とか。いろいろ不満が生じる内容。








drecom_fdd32 at 23:24コメント(0)トラックバック(0)書評 

2014年09月14日

TOHOシネマズデイデイ(毎月14日)
料金1,100円だったので映画を見に行ってきた。

見たのは以下の 2つ。
「るろうに剣心 京都大火編」
「るろうに剣心 伝説の最期編」
http://wwws.warnerbros.co.jp/rurouni-kenshin/index.html

お昼を挟んで続けて一気に見た。
実質的な 前編 / 後編 になっている。
本編はそれぞれ 139分 / 135分 。
最初に CM が入るので 実質 5時間。
さすがに長時間で、座っていただけなのに、
帰ってきてからぐったり疲れが出てきた感じ。

以下、ネタバレの感想。

続きを読む

drecom_fdd32 at 23:08コメント(0)トラックバック(0)Media 

2014年09月12日

 決定するとは可能性を減らすことだ。百個のアメの中から一個のアメを選び出すことで、そのアメを口に入れることができる。決定しないで迷っている時には可能性があり、どのアメでも選ぶことができる自由があるがアメは口には入らない。決定すると九十九個の可能性を捨ててしまうことになるが、アメを口にすることができるのだ。この決定は段階的に行われても良く、百個のアメの中からまず十個を選ぶのも決定としての価値がある。

 そして、素早く決定することを効率的と言う。どれか一個のアメを口に入れて食べ終われば、次のアメを再び選ぶことが出来る。個人の人生においては、迷わずにどれでも良いから手に取ってしまうほうが幸せに近づく秘訣であり、アメを口にしながら次のアメを考えることで幸せのサイクルが出来上がる。

 迷っているうちに時間が過ぎてアメを口に出来ない者がいる一方で、次々と新しいアメを手にする者もいる。それがビジネスにおいて勝ち負けにつながることは容易に予想がつく。どの企業でも効率化が叫ばれるのは今に始まったことではない。しかし、声高に効率化を叫んでいる割には、実際に効率化できた話というのはあまり耳にしない。聞こえてくるのはでっち上げの数字と武勇伝ばかりだ。

 なぜビジネスにおいて効率化が難しいのかの答えは会社組織の構造にある。どの企業でも漏れなく上司と部下の関係があり、決定権は上司に、作業は部下に与えられている。個人であれば自分で決めて自分で作業すれば良いのだが、会社組織ではそうはいかない。実作業を行っている部下は上司の決定を待つ必要がある。リスクを恐れて可能性を取る上司によって決定が遅れると非効率が発生する。

 効率化のために必要なのは上司の素早い決定である。百の可能性のある仕事をしていると百について全て考えなければならない。すぐに半分に絞り込む決定をすれば、残りの半分は作業対象から外すことが出来る。これが効率化ということだ。優秀な部下であればそれを提案してくるかもしれないし、無能な部下なら気づかないかもしれないが、違うのはそれだけだ。決定するのは部下ではなく上司の仕事なのである。



drecom_fdd32 at 00:28コメント(0)トラックバック(0)考察 

2014年09月11日

ブログ的な文章ではなく、
本に出来るような文章を書けるようにと思って、
文体を変えて書いてみた。
・改行無し
・段落の最初は1文字下げる
・1文を細切れにせず長くつないでみる
・コラム的な論調で文章を回りくどい感じに
・など

けど、難しい。

書いていて、自分が何を言いたいのか
わからなくなってきた感じ。


理系だし、技術系だし、インターネット世代だし、
やっぱり私にはブログ的な文章のほうが
合っている気もする。

更に言えば、ケータイ世代とか、LINE世代とか、
表現は移り変わっているとも言える。

でも、Twitterでつぶやくには文字数が足りないし、
ブログに書くほど整理されたネタでもない、という
「思いついた」ことが結構あって、
そういうのを、練習がてら書いてみようかと、
今は思っている。





drecom_fdd32 at 00:30コメント(0)トラックバック(0)考察 

2014年09月10日

 人間関係の認識には、大きく分けて2つのパターンがある。

縦にとらえるタイプ
・人間関係を上下で把握する。
・上司には無条件で従い、部下には不当な命令を出す。
・「上下」が判断の根拠なので、対価の発想は無い。

横にとらえるタイプ
・人間関係を対等に把握する。
・上司だろうが部下だろうが同じ扱いをする。
・対等なので、何かをしてもらったら何かを返す。
 裏を返せば、自分から何かをしたら対価を求める。

 人それぞれの価値観なので、どちらが正しいということではない。ただ、個人はどちらでも良いが、会社組織を作る時には注意が必要になる。縦タイプが上司になると部下は不幸になってしまう。高い地位を与えられると不当な命令を平気で行うのだから当然だ。ところが上側から見ると評価は一転し、対価無しで動かせるために縦タイプは上司の評判が良く出世しやすいのが現実だ。経営者が自覚して注意しないと、会社の上層部には縦タイプが連なり、上に行くほど快適で下に行くほど劣悪な環境となる。ここで下の者が辞められないような仕組みを導入すれば、ブラック企業の出来上がりだ。

 良い組織を作りたいのなら横タイプの人間を重用することが重要だと言える。縦タイプは組織構造の下に配置するほど「上」との関係で動く機会が多くなりスムーズに事が運ぶ。横タイプは上に配置しても部下に不当な命令は出さず組織は健全で、対価さえ与えれば動かすのも簡単だ。そして、彼自身の部下へ対価を払おうとして、より稼いでくることだろう。



drecom_fdd32 at 23:12コメント(0)トラックバック(0)考察 

2014年09月02日

Amazon ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく 堀江 貴文 (著)

・・・

ダイヤモンドオンライン
「嫌われる勇気──自己啓発の源流「アドラー」の教え」

この対談記事で紹介されていて、
アドラー心理学の実践だというので、
図書館で予約して取り寄せてもらって読んだ。


・・・

続きを読む

drecom_fdd32 at 22:31コメント(0)トラックバック(0)書評 
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